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2010年10月16日

なぜ日米で「ストライク/ボール」は逆なのか?(世紀の大発見?)

 このワタクシ、過去数十年にわたり、日米の野球の成り立ちや歴史を研究し続けて来た。
 その中で、どうしても分からなかったのが、なぜアメリカでは「ボール/ストライク」とカウントするのを日本では「ストライク/ボール」とカウントするようになったかである。
 しかし、遂にこの謎が分かったような気がする。

 結論から言うと、「ボール/ストライク」が「ストライク/ボール」になったわけではない。
 なぜなら、日本に野球が輸入されたときには、アメリカでさえ「ボール/ストライク」とは言っておらず、そもそも今でいう「カウント」を数えていなかったからである。

 「カウント」を数えるという概念がない段階で日本に輸入された野球は、独自の発展を遂げることになる。
 その詳細は以下の通りである。



 そもそも理解しておかないといけないのは、1845年に野球にそれらしきルールができたときでも、バッターはピッチャーにコースの指定ができ、野球というスポーツは「打つ」ことが大前提であった。

 1858年に見逃ししたバッターにはストライクやボールに関係なく「ストライク」のコールがされるようになる。
 これは、今の「ストライク」のニュアンスではなく、「打て」という命令文で、「お前ちゃんと打たんかい」くらいの感覚であったと思われる。

 しかし、くそボールに「ストライク(打たんかい!)」と言われても、バッターとしてはどうしようもない。
 そして、
 1863年に真ん中付近を通らない球に「ボール」のコールがされるようになる。
 これも、今の「ボール」のニュアンスではなく、「(くそ)ボールだぞ。ええ球なげんかい」くらいの感覚であったと思われる。

 1879年に【全ての打たれなかった投球はストライクかボールに区分】され,9ボールで一塁へ。今でいう「ボール」の概念の登場。
 この時点では、3ストライクでアウトいう概念はない。
 つまり、打者からすると極端な話、100回見逃して「ストライク(打たんかい!)」と言われても、9ボールまでは打つ機会が与えられていた訳である。


 1880年に8ボールで一塁へ。捕手が3ストライク目の球を直接捕球すれば打者は三振でアウトが取られるようになった。
 今でいう「ストライク」の概念と「カウント」という概念の登場。この時点でのフルカウントは「7ボール2ストライク」

 1882年に7ボールで一塁へ。
 1884年に6ボールで一塁へ。
 1886年に7ボールで一塁へ。(再び増えとるがな)
 1887年に打者が投手に投球コースを指定できなくなった。5ボールで一塁へ。
 1889年に4ボールで一塁へ。

 ちなみに、1869年にはシンシナティ・レッドストッキングスという最初のプロ球団が誕生し、メジャーリーグベースボールでは1876年にナショナルリーグが創設されている。
 ということは、その時点では、プロレベルでも「カウント」という概念はなかったことになる。
 おまけに、「カウント」という概念ができてからは、毎年のように四球の定義が変わっていたことになる。

 いずれにしても、歴史的には、「ボール」のカウントは毎年混乱を極めていたと思われる。
そりゃ審判も大変でっせ。
 いわゆるファーボールが、九球の年もあれば、八球、七球、六球、七球、五球、四球となったのだから。
1890年くらいには、「今年から三球で一塁に」という議論もあったのかもしれない。

 ここまでをまとめると、1880年までは、「カウント」は、今のように「2ボール−2ストライク」という言い方ではなく、「2ボール」のような言い方であったと推測される。(「ストライク」の概念がないのだから)
 そうなると、その後「ストライク」と言わなければならなくなったとしても、当然ボールを先に言うようになるはずである。
 そもそも、「カウント」という単語は正確には「ボールカウント」である。


 日本に野球が持ち込まれたのは、1871年と言われている。
 つまり「カウント」という概念が確立した状態で野球が持ち込まれた訳ではない。(←ここ重要)
 その時点ではアメリカですら審判は「ボール/ストライク」とは言っていなかったのである。

 1880年にアメリカで「ボール/ストライク」のカウントを審判が取り出したことは、日本にも伝播したものと思われる。
 しかし、その後本家のアメリカさんでは「ボール」のカウント数は毎年変わる。
 「ストライク」は3つで固定している。

 とりあえず、面白そうだから野球というスポーツを日本に持ち込んだのに、毎年のように「ボール」のルールが変わるのは日本人からすると面倒くさくて仕方がない。
 とりあえず、(アメリカさんの事情はさておき)3つで固定している「ストライク」を先に言いましょう、ってことになった。

 日米以外の国の野球は、日米が体験した一人の打者におけるボールのカウント数の変遷を経験していない。
 よって、米州では「完成されたアメリカ式」を輸入し、韓国では「完成された日本式」を輸入したのではないかと思われる。


 今まで様々な人がこの謎にチャレンジしてきたが、このワタクシの説が最も正しいことは間違いない。(??)
 なぜなら、他の人の論理は、日米の精神論を持ち出したりして、どこかで破綻しているのである。
 たいていの論理は、「日本は守り最優先だがアメリカは打撃優先なので」というような流れになる。
 それは、あくまでも今の時点から見た推測でしかない。
 19世紀末の野球の黎明期に、そこまで明確に日米で差があったとは思えない。
 アメリカの当時の野球人にとっては、「ボール」を「カウント」することはたいそう重要だったと思うが、輸入した方の日本人にとっては、「ルールを固定してくれ」の方が重要だったはずである。

 もし最初から「3ボール2ストライク」がフルカウントというルールで日本に野球が入ってきていたら、間違いなく日本も「3ボール2ストライク」方式を取ったであろう。
 日本が勝手に「3ボール2ストライク」方式を「2ボール3ストライク」方式に変えたのであれば、他のルールも多少は変わっていないとおかしいはずである。

 他の人の論理は、「ボール/ストライク」が「ストライク/ボール」に変わったというところから精神論をくっつけているだけである。

 あくまでも、「ボール/ストライク」と「ストライク/ボール」は別々に呼び始めただけのことである。
 その後、日米の野球の戦略などが国民性に応じて変わったかもしれないが、それと「ボール/ストライク」か「ストライク/ボール」かは何の関係もない。
 逆に、「ボール/ストライク」と「ストライク/ボール」の違いのおかげで、野球に対する国民性が変わった可能性はあるかもしれない。


(追記)
 最近、日本でも「ボール/ストライク」とコールするようになってきている。
 もし精神論派の意見が正しいのであれば、今後時間が経てば日本の野球も攻撃重視に変わっていくことになる。
 それはかなり考えにくい。
 やはり、精神論派の論理は破綻している。


(関連エントリー)
 「なぜ日米で「ストライク/ボール」は逆なのか?
 「ニューヨークとジャイアンツ
 「Johnson, who?
 「モントリオールで見る最後のメジャーリーグ
 「モントリオール・エクスポズ最期の日
 「ヤンキースタジアム
 「なぜ「ワールド」シリーズと呼ばれるのか

 「ヒッチハイク

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ラベル:野球
posted by ぱんちょ at 00:00| Comment(4) | ぱんちょなスポーツエッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すごい説得力
Posted by ゆっこ at 2010年10月17日 02:07
これで間違いないのでは。
Posted by 通りすがり at 2010年10月17日 05:28
ゆっこさま

 間違いなくこれが正しい。
Posted by ぱんちょ at 2010年10月18日 03:21
通りすがりさま

 そのとおりです。
Posted by ぱんちょ at 2010年10月18日 03:21
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