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2010年10月10日

アンツーカー

 突然「アンツーカー」の語源が気になった。

 「アンツーカー」とは、陸上競技のトラックやテニスコートに用いられる赤褐色の土のことである。
 野球場の外野フェンスの手前にある、いわゆるウォーニングトラックや各ベースの周辺にも使われている。

 このワタクシとしては、この「アンツーカー」という野球中継でよく聞く言葉が、野球に関する用語にしては英語っぽくないとずっと違和感を持っていた。

 調べてみたら、案の定「アンツーカー」は英語ではなかった。
 しかし、このワタクシとしては、知ってしまった語源の方に違和感が出てきた。


 「アンツーカー」の語源は、フランス語の「en tout cas」らしい。
 「en tout cas」という語句は、日本語で言うと、「いずれにしても」というような意味で、もっと忠実に逐語訳すると「どんな場合にでも」という意味である。
 また、発音は「アンツーカー」というよりは、「オントゥカ」というような感じだ。
 ちなみに、我々のような非フランス語圏の人間が、フランス語の会話をしているときに、文頭で「え〜っと」的な使い方をするときも多い。このワタクシのフランス語なんて「アンツーカー」の連発である。

 いずれにしても、、「アンツーカー」という土は、全天候型で、どんな天候にでも適しているということなのだろう。

 もし「アンツーカー」が野球の輸入と同時に英語を経由して入ってきたとすると、「アンツーカー」のままは日本語に入ってこなかったような気がする。
 例えば、「en tout cas」が「in any case」みたいに訳されて、日本では「イエニケス」なんて呼ばれていたかもしれない。


 このワタクシの違和感というのは、そもそもフランス語では、土のような一般名詞のことを「いずれにしても土」なんて呼んでいるのだろうかということである。
 このワタクシも、20年ほどフランス語の世界で生きてきたし、「アンツーカー」という日本語は35年くらい知っている。
 しかし、この単語がフランス語だなんて言うことを知ったのは、今回が初めてである。
 このワタクシがアホだと言えばそれまでなのだが、このブログの賢明な読者の方はご存知の通り、このワタクシ、言語のことになると、たいていのことは知っているし、知らなくても徹底的に調べ上げるような性格である。
 どう考えても、今まで気にもしなかったのは妙である。

 ちなみに、野球と同じくらい、いや野球以上に「アンツーカー」が重要なスポーツであるテニスの「土(=アンツーカー)のコート」は「terre battue」(直訳すると、「叩かれた土」)と呼んでいる。英語では、「clay court」と呼んでいるものである。
 あれだけコート一面にアンツーカーを敷いているのに、「アンツーカー」とは呼んでいない。

 どうもこの単語、カナダを探検したフランス人が、「あっちは何だ?」と先住民に聞いたときに、「あっちは、カナダ(単に「村」の意)です」と答えられて、「そうかあっちはカナダって言うんだ」ということからそのまま国名になったような単語ではないのだろうか。

 「この土なんて言うの?」と、ある日本人が聞く。
 「全天候型(アンツーカー)の土だ」と、フランス人。
 「あっそ、アンツーカーね」
 みたいな。。。
 
 フランスで、「アンツーカーください」って言っても買えないような気がする。

 ああ、なんつ〜か、あんつ〜か。。。


(追記)
 このエントリーを書いてからアップされるまでにさらに調査をしまくった。(基本的に各エントリーはかなり前に書いていて、毎日零時に1個づつアップされる)
 どうやら、「アンツーカー」は商標のようである。それにしては、商標が一般名詞化しているのが気になるが。「バンドエイド」が「絆創膏」全てを表すようなものか。
 また、晴雨兼用の傘も「アンツーカー」と呼ぶらしいが、過去20年そういう意味での「アンツーカー」という言葉は耳にしたことがない。


(関連エントリー)
 「言語


ラベル:言語
posted by ぱんちょ at 00:00| Comment(4) | ぱんちょな言語エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なんつーかー、その、まぁどうでもええですわ。
Posted by 46 at 2010年10月11日 01:45
46さま

 。。。
Posted by ぱんちょ at 2010年10月12日 01:43

>「あっちは、カナダ(単に「村」の意)です」

それ的な話、たくさんありそう。
勉強になりました〜。


>商標が一般名詞化
「バンドエイド」が「絆創膏」

これですが、北海道では絆創膏は「サビオ」というらしいです。
絆創膏は、それをなんと呼ぶかで出身地がわかる面白い例の一つなので、ついでにくいついてみました。。。
http://garakuta.rash.jp/mirror/060920bansoco.htm
Posted by miha at 2010年10月13日 14:14
mihaさま

>それ的な話、たくさんありそう。

 地名というのはたいてい「それ的」なものでしょう。

http://garakuta.rash.jp/mirror/060920bansoco.htm

 むむむ、これはスゴい。
 要するに、「バンドエイド」は、首都圏、東海圏、京阪神だけなのか。。。

 このワタクシのいた会社、意外に全国マーケティングしていなかったようだ。。。
Posted by ぱんちょ at 2010年10月16日 23:34
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