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2010年09月12日

英語「the」の発音

 このワタクシ、中学生のときに英語という言語に出くわして以来、ずっと悩んでいる問題がある。
 それは、「the」という単語の発音である。

 学校では、
1) 母音の前では「ジ」と発音をする。
2) 子音の前では「ザ」と発音をする。
*「ザ」も「ジ」も実際は「za」や「zi」のような発音はしないが、便宜上こうしておく。

 要するに、ポイントは、後ろの名詞や形容詞の語頭の発音に、「the」の音が支配されると学校では教えているということである。

 しかし、音なんてものは、前から後に流れるもので、後の単語を先に決めてから、前の単語の発音を決めるなんてことをするのだろうか?
 もしそうだとしたら、英語という言語を話している人は、いつも緊張感高まりまくった状態で会話をしないといけない。


 そして、その頃から洋楽を聴くようになったこのワタクシは、どうやら、「the」の発音はかなり適当であるということに気が付いた。

 例えば、「Hotel California」の「♪Welcome to the Hotel California」というサビのところの「the」を、このワタクシの師匠であるドン・ヘンリーは、後の音が「h」という子音であるにもかかわらず、明らかに「ジ」と発音している。

 恐ろしいほどの歌を聞き、実際に英語を母国語とする人との会話をするたびにも「the」の発音に注目してきたが、実際には、子音の前の「the」は、「ザ」のときもあれば「ジ」のときもあるのである。
 途中で分かったのは、強調性が高いときは、子音の前でも「ジ」となることは実際にあるらしい。
 先ほどの「Hotel California」はそういうことなのかもしれない。

 しかし、現実的には、強調しなくても「ジ」は登場する。
 おまけに、強調のときの「ジ」と母音の前の「ジ」はどう区別するのだ。
 母音から始まる名詞は、全て強調するわけでもあるまいし。。。
 そして、強調するなら、冠詞の「the」で強調しなくても、名詞そのもので強調すれば良いだけの話である。

 インターネットが普及して以来、時々思い立ってはいろいろな人の意見を調査しているのだが、決定的な意見に出くわしたことはない。


 日本語でも、「かんおん」と発音するときに「かんのん」となってしまうように、後の音が母音の場合は、「ざ」と言おうとしても自動的に「じ」となってしまうのかもしれないというのが、ある時期のこのワタクシの一番有力な考えであった。
 つまり、元々音は「ざ」しかなく、後の母音に引きずられて「じ」のような音に変形しているだけという説である。

 ところが、その説でしばらくいたときに、一つの壁にぶち当たった。
 「the」ではなく、「a(n)」にまでその説を適用しようとしたときである。
 「an」は明らかに、次に母音だから出てくる冠詞である。
 要するに、後の単語によって決められているのである。
 となると、「音なんてものは、前から後に流れるもので、後の単語を先に決めてから、前の単語の発音を決めるなんてことをするのだろうか?」という仮説がひっくり返ってしまうことになる。
 「a apple」と言いかけてから、「おっと、an appleだった」と咄嗟に判断はできないわけである。


 そして、あることに気が付いた。
 このワタクシが話せる他の言語で考えてみると、実は冠詞は基本的に後の単語で決められているのである。

 例えば、フランス語で「la belle femme (その美しい女性)」というとき、なんと人間は、「femme (女性)」という名詞に合わせて、女性冠詞の「la」を付け、なおかつ「belle (美しい)」という女性形容詞を付けることができるのである。これが、男性になると、「la」も「belle」も違う単語になる。
 つまり、二つ後の単語が二つ前の単語を支配しているということになる。

 要するに、人間はの言語というのは、前から後に発音している訳ではなく、言いたいことに合わせて前の音を決定するということができるということである。
 そして、人間の言いたいことというのは、基本的に冠詞の「the」や「a(n)」であることは絶対になく、間違いなく名詞もしくはそれに準ずるものである。

 「あれは豚です」というときに、「豚」ということを想定して人間は文章を作っているはずである。
 もっと言うと、「豚。」だけで文章は完結できるにも係らず、他の音(文字)をくっつけて文を作っている。

 英語を母国語にする人も、「Pig.」で文章は完結するにも係らず、「That is a pig.」と言っているわけである。
 そして、英語という言語の特性上、それが「一匹の豚」なのか「複数の豚」なのか、「特定の豚」なのかを決めないといけないため、冠詞を登場させないといけない。
 そのときに、「おっと、「pig」に冠詞を付けないといけないが、この場合は、「じ」ではなく「ざ」だ」と(無意識に)考えていると思われる。

 つまり、母音の前の「じ」と子音の前の「ざ」は、知的レベルが高いという前提で、使い分けないといけないということである。
 

 しかし、、、言語というのは変化するものである。
 現在では、西海岸あたりでは、「ざ」と「じ」を区別しなくなってきたとも言われている。
 アメリカ人であっても、意識的に「じ」と言わない限り「ざ」となってしまう状況である。
 日本人のお年寄りと同じように、アメリカ人のお年寄りも、「近頃の若いモンの「the」の発音は、、、」なんて苦々しく思っていることだろう。

 そんなことよりも、(ここまで書いてきてナンだが、、、)冠詞というアクセントがくることがほとんどない単語の区別を重要視する必要があるとも思えない。

 この「ざ」と「じ」の違いは、テストに出すほどの問題でもないような気がしてならない。

 ちなみに、このワタクシは、「じ」以外で発音することはない。
 「ざ」と「じ」で悩むくらいなら、全部強調してやれって判断である。


追記)
 会話なんてのは、運動能力の最たるもので、反復練習の数と時間以外にマスターする方法はない。
 結局のところ、母国語話者は、恐ろしい数の「ジ・アップル」を聞き続け、発音し続けた結果、そう言っているだけの話である。
 使う頻度の低い単語が出てきたら間違えるというのは何語であっても起こりえる話である。

 あくまでも、文法は、過去に人間が話してきた言語を体系にしたものであって、文法書ができた時点で過去のものである。
 ところが、教育はその文法を元に行われるので、「ざ」と「じ」が使い分けられないアメリカ人は、国語(英語)の点数が低かっただけのことである。しかし、それで、会話が成り立たないということではない。
 国語の点数が悪い日本人が日本語会話をできないということはありえないのと同じことである。

 最近話題の「ダーリンは外国人」で「ダーリン」が「ざ」と「じ」の違いを考えたことはないという部分があるが、彼の国語(英語)の先生からすると、「ちゃんと教えたのに。。。」って話である。
 「ダーリン」を基準にアメリカの国語教育を推し量ったら大変なことになる。


(関連エントリー)
 「リエゾン
 「関西人の標準語
 「アメリカ合衆国の公用語


ラベル:言語
posted by ぱんちょ at 00:00| Comment(2) | ぱんちょな言語エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ナガシマ的には、「テヘ」らしいすね…
Posted by たろー at 2010年09月11日 00:56
たろーさま

 てへ。。。
Posted by ぱんちょ at 2010年09月11日 00:59
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