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2010年09月07日

瑞祥地名

 北海道に千歳という都市がある。
 飛行機で、札幌などの道央部に行くときには、最初に着陸する空港のある場所である。
 (って、誰でも知ってるか)

 新千歳空港を出ると、空港の周りには、「美々」とか「平和」だとか、いかにもオメデタイ名前の地名が多い。
 そもそも、「千歳」という地名自体、オメデタイ名前である。

 北海道の場合、元々アイヌ語の地名に漢字を当てたため、同じ音のおびただしい組合せの中から、意味の良い組合せを選んだのではないかと想像される。

 念のために、「千歳」の由来を確認してみた。
 意外にも、「千歳」の場合は少し違っていた。
 元々「千歳」あたりは、「シコツ」(「大きな窪地」の意)と呼ばていたものの、「シコツ」は、「死骨」を連想するので、違う名前にしたという背景があるらしい。
 ちなみに、当時の「シコツ」には、鶴がたくさんいたことにちなみ「鶴は千年、亀は万年」の言い伝えによる縁起を担いで「千歳」と命名されたとのことである。
 「シコツ」の地名は、千歳市西部の支笏湖に残っている。


 そもそも、世界中どこにおいても、地名というものは、その土地の人や有力者が勝手に付けていたと思われる。
 人類の発展において、文字は音よりあとから発明されたのは明白なので、その土地に音としてオメデタイ名前を付けていたに違いない。

 他の言語はいざ知らず、日本や中国などの、文字が意味を持つ言語を使う国では、元々あった地名の音にどの文字を当てはめるかは一大問題である。

 大化の改新後、日本において律令体制が確立すると、713年に「諸国の郡郷名は好字(よきじ)で著せ」との通達が下り、全国の地名はそれまでの好き勝手な文字から、めでたい意味や良い意味の言葉から創作された地名に限定され、地名記載の確定がなされたとされている。
 この好字で著された地名のことを「瑞祥地名」と言うらしい。

 近年、昭和の大合併や平成の大合併により、新たな地名が増えている。
 素人的に考えても、「その地名はないでしょう」という地名も多いが、そうなるケースのほとんどは、合併する地域同士が、お互いの地名を譲れないもののようである。
 その気持ちは分からなくはない。
 そこで、好字の登場である。

 それにしても、例えば、関東地方だけでも、「さくら」と「みどり」のオンパレードである。

   栃木県さくら市
   群馬県みどり市
   埼玉県さいたま市桜区
   埼玉県さいたま市緑区
   千葉県千葉市緑区
   神奈川県横浜市緑区

 どうせ新しい名前を付けるのならヒトひねり欲しいところだが、そんなことを考えるのは部外者の勝手な意見でしかないし、1300年前でも「好字で著せって言われても、、、」なんて、当時の人も困っていたに違いない。
 ひょっとすると、今由緒正しいと思っている地名も、奈良時代に「えいやっ」と付けられた名前なのかもしれないし。

 1000年後に、「南アルプス」市が「なんて素晴らしい名前なんだろう」と言われているかもしれない。


(関連エントリー)
 「北京と東京(1)
 「北京と東京(2)
 「八ッ場ダムに思う
 「オーストリー共和国


posted by ぱんちょ at 00:00| Comment(2) | ぱんちょなエッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

珍名を集めたものはよくあるけど、
世界の不吉な地名事典とかあったらオモシロいかも。。。
Posted by miha at 2010年09月08日 18:15
mihaさま

 不吉な地名を残すような集団はあまりいないので、たいてい名前は変わっているでしょう。

 ちなみに、「盛岡」は元々「不来方」という名前だったにもかかわらず、不吉だということで名前が変わっています。
Posted by ぱんちょ at 2010年09月09日 01:05
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