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2009年11月03日

江夏の21球と三村敏之さん

 元広島カープ監督で楽天の編成部長を務めていた三村敏之さんが今日亡くなられた。

 このワタクシ、このブログのどこかにも書いたが、スポーツライターの山際淳司さんの大ファンである。(参照:「筑紫哲也さんのメーン交代に思う」)
 彼に憧れ、スポーツライターを目指していたものだった。

 そして、山際淳司さんと言えば、『江夏の21球』である。
 『江夏の21球』は、それこそ何十回も読んだものである。
 そのおかげで、江夏の投げた21球は全て頭に入っている。
 
 ちなみに内訳は以下の通りである。
 局面は、
 1979年11月04日(日)。
 近鉄対広島の日本シリーズ第7戦。(対戦成績3勝3敗)
 9回裏。近鉄3−4広島。
 広島が抑えれば広島が日本一。近鉄が逆転すれば近鉄が日本一。どちらも初めての日本一である。

【0死】
 (1球目)
  打者:6番羽田
  センター前ヒット
  →代走藤瀬

【0死1塁】
 (2球目〜5球目)
  打者:7番アーノルド
  ボール、ボール、ストライク、ボール
  →ここで藤瀬盗塁、キャッチャーの悪送球で3塁へ。
  →一打同点のチャンス。

【0死3塁】
 (6球目)
  打者:7番アーノルド
  敬遠でファーボール
  →ブルペンに池谷と北別府が走る。江夏ぶち切れる。
   (後のない局面で、リリーフエースが投げているのに、さらにリリーフが必要なはずがない)
  →代走吹石

  ちなみに、吹石は吹石一恵さんのお父さん。
  吹石一恵さん、タイプなんやわ。
  おっと、関係なかった。。。

【0死1・3塁】
 (7球目〜9球目)
  打者:8番平野
  ボール、ストライク、ボール
  →ここで吹石盗塁(送球せず)
  →一打サヨナラのチャンス
 
【0死2・3塁】
 (10球目〜11球目)
  打者:8番平野
  敬遠のボール、ボールでファーボール

【0死満塁】
 (12球目〜13球目)
  打者:9番代打佐々木
  ボール、ストライク

 (14球目)
  打者:9番代打佐々木
  3塁線ファール
  →三村が飛びつくも届かず
  
 (15〜17球目)
  打者:9番代打佐々木
  ファール、ボール、空振り三振

【1死満塁】
 (18球目)
  打者:1番石渡
  ストライク

 (19球目)
  打者:1番石渡
  スクイズをウエストし失敗
  →3塁ランナー憤死
  →とはいえ、一打サヨナラは変わらず

【2死2・3塁】
 (20球目〜21球目)
  打者:1番石渡
  ファウル、空振り三振

【試合終了】

 
 『江夏の21球』でいつも話題に挙げられるのは、19球目のスクイズのシーンである。
 江夏がカーブの握りのままウエストしたとか、左投手なので3塁ランナーの動きが見えないのにどうしてウエストできたのかとか、西本監督はつくづくスクイズに縁がない、、、など、この19球目にまつわる話題が多い。

 しかし、あの頃中学生だったこのワタクシは、14球目の方が気になって仕方がなかった。
 あの3塁線のファールは、審判がフェアと言えばフェアとなったかもしれないような際どい打球であった。
 ゴロの場合、フェアかファールの判定は、球がベースの上を通過したかどうかであり、打球の落ちた地点ではない。打球の落ちた地点ですら際どかったあの打球がベースの上を通過したかしていなかったかなんて本当に判っていたのだろうか。(塁審にケチをつけるわけではないが)

 そして、3塁を守っていた三村のグラブに球が触れていたら間違いなくフェアと判定されていただろうし、そのまま球がファールグラウンドを転々とでもしていたら、近鉄が逆転サヨナラ勝ちをしていたに違いない。
 また、打球をグラブに収めていたとしても、どこにも投げられなかったであろうから、近鉄が同点としてなおも無死満塁の局面である。

 つまり、あの打球にたまたま三村が触れなかったからこそ、広島は日本一になり、江夏のその後の7球に価値が出たのである。
 もっと言うと、その結果、山際淳司氏が世に出ることになり、このワタクシがスポーツライターを目指すことにもなったのである。

 
 あの打球が本当にファールだったのかどうかは、三村さんだけが知っているに違いない。
 フェアだったと自分が思っていたとしても、決してそう言うことはなかったと思うものの、一度は聞いてみたかったものである。

 奇しくも、明日11月04日は、あの日から30年目に当たる。
 このワタクシは12歳から42歳になったというのに、いまだにあの日本シリーズを昨日のように思い出してしまう。
 そして、あのシリーズに近鉄側で出ていた梨田(こんにゃく)捕手は今年の日本シリーズで指揮を取っているし、赤鬼チャーリー・マニエルは今年のワールドシリーズで指揮を取っている。
 いくらなんでも、三村さんの他界は早過ぎる。

 今頃、天国で、あのとき近鉄の3塁コーチをやられていた仰木さんに出迎えられて、「おい、あの打球、フェアやったやろ?」なんて言われているかもしれない。
 「でも、仰木さん、抗議しなかったでしょ」なんて答えているのかな〜。


 合掌。


(関連エントリー)
 「筑紫哲也さんのメーン交代に思う
ラベル:野球
posted by ぱんちょ at 21:43| Comment(10) | ぱんちょなスポーツエッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ちょっと感動しました。
さっきニュースになっていたばかりなのに、もうこれだけの作品って書けるんですね。
Posted by ネアンデルタール at 2009年11月03日 22:46
「ぱんちょなスポーツエッセイ」は感動大作が多いのですが、これまたやられました。
Posted by ジロー at 2009年11月04日 00:28
名作ですね。三村さんは江夏に真相を伝えて旅立たれたんでしょうか…。気になるところです。
Posted by トラッキー at 2009年11月04日 01:41
ネアンデルタールさま

 それほどの感動ものではないような。。。
 早食いと早書きだけは得意技です。
Posted by ぱんちょ at 2009年11月04日 02:23
トラッキーさま

>名作ですね。

 。。。

>三村さんは江夏に真相を伝えて旅立たれたんでしょうか…。気になるところです。

 そういう話があったとしても、あくまでもファールだったと言い張ったことでしょう。
Posted by ぱんちょ at 2009年11月04日 03:39
打者:9番代打佐々木
→この人って“ヨッシャ〜”の人ですか?
Posted by つき山 at 2009年11月04日 05:44
つき山さま

 ですね。
Posted by ぱんちょ at 2009年11月04日 11:48
>3塁を守っていた三村のグラブに球が触れていたら間違いなくフェアと判定されていただろうし。
大ピンチにしたのは江夏なのに、ボールに触れたせいで負けたと言われたら悲しいですね。。。
Posted by Akky at 2009年11月04日 22:19
Akkyさま

 まったくですな。。。

 いずれにしても、今年の日本シリーズがどのような結果になるにしろ、30年前の日本シリーズの方が語り継がれることは間違いないでしょうな。。。

 そして、その次は、24年前の阪神対西武でしょう。。。
 ブコビッチがもう一年早く来日していれば、阪神の日本一はなかったことでしょう。。。
Posted by ぱんちょ at 2009年11月05日 04:43
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