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2009年07月11日

トルキスタン

 中国の新疆ウイグル自治区で騒乱が起きている。
 中ロ首脳会談のタイミングで起こった天安門事件と同じように、今回も先進国首脳会議のタイミングでこの騒乱は起こったようである。

 このワタクシ、中国大陸で最初に地面に足を降ろした都市が新疆ウイグル自治区の省都のウルムチであった。(もっとも、上海空港で飛行機を乗り換えたので、本当の意味で最初に足を降ろしたのは、上海空港ではあるが。。。)

 あれだけ巨大な中国にも関わらず、北京とウルムチの時差はない。
 現実的には2〜3時間の時差はあってもおかしくないのだが、国の東の方にある中央政府にとっては、西域の時間なんてどうでもよいのだろう。

 いずれにしても、このワタクシが中国で最初に街に出たウルムチは、自分が理解しているはずの中国とはまったく違うところであった。
 道行く人は、毛沢東やケ小平とはまったく違う顔つきをしていたし、漢字と違う文字が街のあちこちに散見された。
 後に、この辺りは、東トルキスタンと呼ばれる地域であるということを知ることになった。

 このワタクシ、東トルキスタンにも何度も行ったのだが、その西側に位置する天山山脈(ウイグル語では、「テンリ・タグ」=「天の山」)のさらに西側の西トルキスタン、つまりキリギスタンやカザフスタン、さらには、ウズベキスタン、トルクメニスタン、そして他にもアフガニスタンと、「スタン」の付く国々にはことごとく何度も訪問している。(「パキスタン」の「スタン」と他の国の「スタン」は意味が違うので、便宜上「パキスタン」は除く)
 この辺りの国にすべからく「スタン」という名前が付いていることからも判るように、7,000メーター級の山々が連なるテンリ・タグで分断されてはいるものの、民族的には極めて近い人々が住んでいる地域である。






 そもそも国境線や歴史なんていい加減なもので、その時々の為政者の都合で勝手に事実が変わってしまうものである。
 あれだけ広大な面積を持っていたモンゴルは、今では国土のほとんどが外国に取られているし、かつては「スタン」の付く国の間でも諍いはあっただろう。
 民族毎に国を作ろうというようなことになったとしても、どの時点の歴史にまで遡って、所有範囲を決めるかなんて今更できっこないのである。
 違う民族が同じ土地に住むことに慣れていない日本ですら、隣国との間で揉めている国境線があるくらいなので、陸続きの国々の間では、国境線なんて決めようがない。

 しかしながら、いつの時代も抑圧される側の民族はいるものである。
 このワタクシの住んでいた先進地域のケベックですら、フランス系民族は「白い奴隷」として抑圧されていた(いる)し、隣のアメリカのことは、ここに特別に記す必要もないくらいである。

 最悪土地の範囲は決められないとしても、各民族には、固有の「言語」があり「文化」があり、その延長にある宗教を含めて、それらは保護されないといけないはずである。
 今の東トルキスタンは中国の一部となってしまっているが、東トルキスタン人(ウイグル人)が東トルキスタン人たる所以である根幹を脅かすようなことがあってはいけないのである。

 中国は、国土の1/6の面積を持つ東トルキスタンで、何十回も核実験を行ってきたし、漢民族を大量に送り込んで、民族の均一化を図ってきた。
 「高くて、固い壁があり、それにぶつかって壊れる卵があるとしたら、私は常に卵側に立つ」とスピーチされた村上春樹氏ではないが、東トルキスタンを考えるとき、このワタクシとしても卵の側に立ちたい。
 それは、ケベックに住んでいたときもそうであったし、カザフスタンにおける人口構成でロシア人の比率がカザフ人と同じくらいになったと聞いたときもそうであった。

 少なくとも、「東トルキスタン人が中国を敵に回してもやっていけない」と思ったり、「ケベックが独立しても経済的に立ち行かない」なんてことは考えたくはない。
 経済なんて、人間が知恵をつけてから出てきた概念であって、経済が破綻しても、文化や言語や宗教を守ることの方が重要であるはずである。
 表面的には、民族問題や宗教問題が無いように見えている日本ですら、経済なんてものは破綻している。


(関連エントリー)
 「ケベックはカナダの中の国家?
 「スコットランド独立か!?
 「ボストン茶会事件
posted by ぱんちょ at 00:00| Comment(6) | ぱんちょなエッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ご無沙汰しております。
この話重いですね。
それと同時に、この話を書いている人と「ハイヒールで性生活の向上を!」などを書いている人が同じというギャップにいつも苦しむのです。
Posted by さっちゃん at 2009年07月11日 10:50
これ、何分で書きました??
いやぁ〜、スゴイ…。
Posted by 月山 at 2009年07月12日 12:31
さっちゃんさま

 ご無沙汰しております。(っていうか、どなたでしょう?)

 それにしても、なぜ
「ハイヒールで性生活の向上を!( http://aomatsunoriaki.com/article/114025299.html )」が出てきたのでしょう?
Posted by ぱんちょ at 2009年07月13日 01:09
月山さま

 5分くらいで書きました。
 とはいうものの、頭の中では何年間も何度も考えていることなので、アウトプットしたものを清書するのに5分掛かったということでしょうか。
 何年も暖めていたわりには内容がショボくて自己嫌悪状態です。。。
Posted by ぱんちょ at 2009年07月13日 01:11
ぱんちょさんの大学の後輩の現役学生です。
添付されている写真を見れば見るほど考えさせられます。朝鮮半島の部分のところの国名だけがちょっと納得いかないですが。
Posted by 後輩 at 2009年07月23日 11:56
後輩さま

 確かに、「大韓民国」だけは、第二次世界大戦以降の地名になっていますね〜。中国も、どの言葉を略したかによれば疑義あり。
 接している国が、「満州国」ということであれば、「大韓民国」ではなく、「大韓帝国」(日韓併合以前の半島全域の国名)の方が適当かもしれません。
Posted by ぱんちょ at 2009年07月23日 16:08
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