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2009年06月13日

Hasta la vista (1)

 1993年のある日、ひょんなことから、女性二人と食事に行くことになった。
 一人は会社の違う部署の同僚、もう一人はその同僚の友人であった。

 確か大阪駅の近くのレストランで、高くもなく、安くもない食事をして、他愛もない話をして別れたはずなのだが、あまり覚えていない。
 それから数日後、同僚の方の女性と社内でバッタリと会ったときに、「彼女がまた一緒に食事に行きましょう」って言っていたよ、というようなことを言ったので、適当に「そうしましょう」なんて答えたことはなんとなく覚えている。

 数日後、また一緒に食事に行くことになった。
 ところが、同僚の方の女性が急用で来れなくなってしまった。
 女性が圧倒的に多い大学を出たボクとしては、女性の扱いには慣れていたはずなのだが、その時ばかりは苦労した。
 その同僚の友人の女性のノリが、あまりにもボクとは違ったのである。
 そもそも、高校・大学と女子校らしく、人生において男性との会話がほとんどない上に、ボクが野球の話をしてもチンプンカンプンで、相手の趣味であるガーデニングなんてボクがチンプンカンプンだった。

 とはいえ、同じ人間なので、一緒に何時間か話しているうちに打ち解けてきた。
 そこからが、ボクにとっては急展開なのだが、「今度一緒に映画に行こう」ということになってしまった。
 もちろん、そんなことをボクが言い出す訳もなく、これは彼女の提案であった。今から思えば、男性との会話がほとんどなかった彼女がそんなことを言い出す訳もないはずだったのだが。
 
 「何の映画?」と彼女に聞くと、しばらく考えたあと、「ターミネーター2」と言った。
 確かそんな映画やっていたような気がする程度だったので、ボクにはまったく興味のない映画である。
 たまには、興味のない映画でも良いかと思い、「じゃ、どこでやっているか調査しておく」というような会話をして、その日は別れた。
 
 翌日、調査をして気が付いた。
 そもそも「ターミネーター2」なんて映画はもうやっていなかった。公開されたのは2年も前のことである。
 そして、調べに調べた結果、唯一、京都の場末の映画館でやっていることに気が付いた。
 彼女に連絡して、週末に一緒に京都に行くことになった。

 彼女は神戸に住んでいたので、大阪から彼女を迎えに行ってから京都に行くというのはあまりに面倒くさいので、大阪駅前に集合して、一緒に車で京都に向かった。
 その映画館、本当に場末であった。
 映画館の中には、我々二人以外には、浮浪者とおぼしきオッサンが一人いただけで、映画の進行に関係なく、時々奇声を上げていた。
 彼女は結構楽しんでいたようだが、ボクは「ターミネーター2」のことは何にも覚えていない。
 いや、実際には、シュワちゃんが言った「Hasta la vista, baby」という言葉に「地獄で会おうぜ、ベイビー!」という妙な訳が付いていたことだけは覚えている。(本来の意味は単に「さよなら」のはずなのだが)

 我々は、場末をあとにして、四条河原町のありきたりのレストランで早めの飯を食って、大阪方面に向かった。
 あの頃の京阪間の交通は、地球上で一番激しいのではないかという渋滞に毎日のように見舞われていた。
 我々も当然のごとく渋滞に巻き込まれた。
 名神高速も1号線も、まったくもって動いている様子はなかった。
 1時間くらい経っても、京都市内の端っこの方でトロトロしていると、突然彼女が言った。
 「うちの門限9時なんです」
 車の時計は、19:30を指していた。
 あと1時間半で神戸に着かないといけない。
 それを先に言わんかいな、、、と言いたいのをグッとこらえて、「門限を破るとどうなるの?」と聞くと、「今まで一度も門限を破ったことがないから分からない」なんて言っている。
 そして、「お父さんが発狂するかもしれない」とポツリと呟いた。
 おいおい、もう23歳やろ。おまけに、発狂する相手は、ボクかもしれない。。。

 とりあえず、Uターンして、京都駅から彼女を新幹線に乗せようかとも考えたのだが、彼女いわく「新神戸から家まで遠い」との理由で、このまま大阪に向かうことにした。
 といっても、1号線をトロトロ走っていれば到底間に合わないので、一旦24号線で奈良に向かい、阪奈道路で大阪に出ることにした。
 間に合うかどうかは分からないが、とりあえず比較的空いている奈良方面に向かった。

 なんとか阪神高速で甲子園球場の横を通ったときには、時計は20:45になっていた。
 結果的に、9時ちょっと過ぎに彼女の家に着いた。
 彼女は、車を降りる際に、茶目っ気たっぷりに、「Hasta la vista, baby」と言ってウインクした。


 続く。。。
 (Hasta la vista (2))


(追記)
 このブログでは初めて一つの物語を複数のエントリーに分けてみました。
 前の日曜日の夜に、たまたま「ターミネーター3」をやっていたので、色んなことを思い出してしまいました。
posted by ぱんちょ at 00:00| Comment(0) | ぱんちょな恋の物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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