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2007年07月03日

ダサい帽子と救急車

 当初の予定より早く台北での用事が終わったので、朝一番から空港近くでゴルフをして昼下がりの飛行機で帰国することにした。

 前日、日本人相手に観光やゴルフ場のアレンジをしている会社に連絡をして、「一人ですが、、、」と言うと、数分後には事もなげに全てのアレンジを完了してくれた。
 ゴルフの用意は何もしていなかったので、クラブセットとスパイクは借りることにしたが、服だけはホテルの近くのゴルフショップに買いに行った。
 ボールとティペグと帽子は手に入らなかった。

 朝の6時に、アレンジしてくれた会社の運転手さんが迎えに来てくれた。プレーは7時からである。
 昨日までは少し天気が悪かったのだが、今日は快晴。
 運転手さんの日本語はかなり上手いのだが、時々大ボケがでるので結構楽しかった。
 空港に向かう高速道路を走り、空港の少し手前の出口から田舎道へ。
 大都会台北から数十分で既に大自然の中である。

 ゴルフ場に着くと、カウンターの係が、
 「実は、他の日本人の方も一人で来ているので一緒に回りませんか」
 と中国語で聞いてきた。
 このワタクシとしてはどちらでも構わないし、一人よりも二人以上の方がいろいろあって面白いので、「相手の方がよければ」と答えた。
 結局、このワタクシは、同じ年くらいの男性と二人で回ることになった。
 とりあえず、ボールとディペグと帽子を調達しなければならない。
 「ボールはあるか?」と運転手さんに聞くと「あるよ。ゴルフ場のボール高い。私のボール安い」とのこと。そして、手提げ鞄からボールを数個取り出した。
 「ティペグはあるか?」と聞くと、「あるよ。タダでいいよ」と今度はポケットからゴソゴソと取り出した。
 「帽子はあるか」と聞くと、「ちょっと待って」と言ってどこかに行ってしまったのだが、結局はなかった。仕方がないので、ゴルフ場の名前が入ったあまりさえない帽子を買うことにした。
 もう一人の男性は、「ちょっとダサいね」と言って買わなかった。
 キャディーさんを含めた3人は、朝なのにもう南中しているかのような厳しい日差しの中でスタートした。

sunshine.jpg


 これは、まったくもって言い訳であるが、、、
 借りたクラブで練習もせずにコースに出だだけに、どうもスイングが妙な気がした。
 その証拠に、最初のホールの第一打、いつも通りの高さでティアップしてドライバーで打ったら強烈なテンプラとなり、球は東京ドームの天井に当たるかのような高さまで舞い上がり、わずか数十メーター先に着地した。フェアウエイにも届いていない。
 キャディさんは、片言の日本語しかできないが、「大丈夫、大丈夫」と言っている。大丈夫なわけがない。
 もう一人の男性は、ちょっとコスった感はあったが、200ヤードくらい先のフェアウエイをキープしている。
 「いや〜、やはり借りたクラブでは難しいですね。。。」
 とこのワタクシも何も言われていないのに言い訳を始めていた。

 なんとか5番ウッドで挽回し、アプローチもバッチリで、パーでホールアウトした。ドライバー以外は、借りたクラブでも問題はなかったようだ。
 もう一人の男性もパーだった。
 次のホールでも、このワタクシはテンプラをかまし、その次のホールでティをアイアン並みに下げてようやくクリーンヒット、その後はなんとか修正できた。
 要するに、このワタクシの自分のクラブは、ドライバーのクラブヘッドが大きいため、少々スィートスポットをはずしてもパワーで飛ばすことはできるのだが、今回借りたクラブはヘッドが小さいため、スィートスポットをはずすと即テンプラとなるのである。


 おっと、この話はこのワタクシの今日のゴルフの戦況を書くわけではなかった。

 7時にスタートしたにも関わらず、とにかく暑かった。暑いというよりは熱いである。
 最初のホールが終わった時点でこのワタクシは全身汗だくになっていた。
 おまけに、乗用カートではなく、18ホール歩きである。ゴルフの本来の姿ではあるのだろうが、このワタクシのようなヤワなオッサンには過酷な制度である。ゴルフではなく、普通にこの炎天下の中をただ歩くなんてことですら不可能に近い。

cart.jpg


 3ホールほど終わるとキャディーさんを含めた全員が無口になってきた。
 もっとも、もう一人の日本人男性は中国語が話せないので、このワタクシとその男性の日本語の会話がなくなり、このワタクシとキャディさんの中国語の会話がなくなったと言う方が正しいかもしれない。
 別に気まずくはないのだが、静まり返っているのも変なので、このワタクシが間を取り持って適当に会話をすることにしたのだが、いずれにしても、あまりの暑さに会話は途切れがちであった。

 無駄口をあまり話さずにプレーしたのが良かったのか、9ホール終わった時点で、このワタクシは過去最高のスコアを叩き出していた!
 日本とは違って18ホール連続プレーなので、ハーフが終わった我々は10番目のホールに向かっていた。
 ティグラウンドに着くと、どういうわけかもう一人の男性がいない。
 ハーフで休憩と思ったのだろうかと思いながら、さっきのホールの方に探しに行くと、、、
 な、なんと、彼は路上でひっくり返っていた。
 驚いて駆けつけると、まともに口も利けないようである。
 キャディさんも近付いてきて心配そうに覗き込んでいる。そこでも唯一の日本語である「大丈夫?」(語尾が上がっていたので疑問文だったと思われる)が飛び出した。どう見ても、大丈夫ではない。。。(キャディさんは、多分「大丈夫」しか知らなかったからそう聞いただけで、本当に聞きたい言葉は違ったと思われるが、あまりに間が抜けた質問だった。)

 男性は、なんとか仰向けの状態から座り込む状態に体制を立て直そうとしていたが、結局再びひっくり返った。
 キャディさんは中国語で「続けるか?」と聞いたのだが、とにかくこの状態ではなんとも判断しようがない。
 ようやく男性が「吐き気がする」と言ったので、このワタクシはとりあえず「吐いてみましょう」と言ってはみたものの、それが正しい処置かどうかは分からない。
 とりあえず、キャディさんに「一時的に休憩するので、クラブハウスに戻る」と言うと、「乗用カートを呼ぶから少し待ってくれ」と言われた。おいおい、乗用カートがあるのかい。
 そのとき、偶然ゴルフ場の支配人が乗用カートで通りかかった。
 支配人は、ひっくり返っている男性を見て「アワアワアワ」と大助・花子の大助のような意味不明な言葉を発した。
 「どうしたのだ?」と聞くので、「気分が悪いようだ」と言うと、「救急車を呼ぼう」と言い出した。
 そこまでの話なのかと思い、「とりあえず、クラブハウスに戻りたい」と言うと、カートに乗れと言うので男性を担ぎ上げてカートに乗り込んだ。
 男性は、カートの前の籠にもたれかかるようにして座っている。
 支配人は全速力で上り坂を走り出した。
 男性は、「ゆっくり、ゆっくり」と声を振り絞っている。
 支配人に中国語で伝えても、まったく聞いている感じはなく、そのままアッと言う間にクラブハウスにたどり着いた。

 男性は、クラブハウスの前のカートが並んでいる所で、再び仰向けに倒れこんだ。
 支配人は、相変わらず「救急車」と叫びながら、酸素ボンベを持ってきて男性の口にくわえさせた。
 このワタクシは、「水、水」と言っている男性にペットボトルの水を運んだ。
 男性は一部を口に含み、残りを頭にぶっ掛けた。そして、このワタクシに「手が痺れる」と言い始めた。
 とはいえ、先ほどよりは落ち着いているようだ。
 クラブハウスに残っていたキャディさんも一斉にやってきて、男性の顔を冷たいオシボリで拭いたり、枕を頭の下に入れたりしている。
 数分経つと、男性は「もう大丈夫」と言い出した。
 どうやら、軽い熱射病のようなものだったのか。
 確かに、屋根のあるこの場所は、炎天下と違って非常に涼しかった。

 支配人が、「救急車を呼ぼう」と再び言ってきた。
 男性に通訳すると、「もう大丈夫なんですが」と言うので、支配人に伝えたのだが、支配人は頑として「救急車」にこだわっている。
 支配人いわく、2週間前に同じような症状のお客さんがいて、その男性も「大丈夫」と言ったのでそのまま返したところ、同じ日に亡くなったというのである。
 さすがにこれは通訳できなかったので、「ゴルフ場としての責任もあるので念のためにチェックをしてほしいと言っています」と適当に通訳しておいた。
 その時点では、男性はかなり普通の状態であった。

 果たして救急車がやってきた。
 男性は、もう自分で立てるようになってはいたが、担架に乗せられて救急車の中へ。
 行きがかり上一緒に救急車に乗らざるをえない。
 日本人二人を乗せた救急車は、一路山道を下りだした。
 このワタクシの人生初の救急車である。こんな偶然で救急車に乗ることになろうとは。。。
 車内では、大部分を、横になった男性が占領しているので、このワタクシのスペースがあまりない。
 それでなくても、このワタクシ、大きな車の後部座席では必ず酔うという癖を持っている。学校のバス遠足などでは必ず最前列を占拠していたものである。
 ガタガタの山道を走るうちに、このワタクシの方が気分が悪くなってきた。。。
 状況から判断して、そう言うわけにもいかず、おとなしく車に揺られるしかなかった。
 一方、男性の方は完全復活しているようだ。。。(アホな)

 医者は型通りの問診をしたあと、聴診器をあてて「問題ないでしょう」と言ったものの、念のために心電図を取るという。
 やはり、一時的な軽い熱射病だったようだ。
 最終的に心電図も問題なく、晴れて開放されたのであった。
 その間、汗だくのシャツのままやってきたこのワタクシは、病院の冷房のおかげでクシャミが止まらなかった事実も特筆しておかなければいけないだろう。

hospital.jpg


 病院を出ると、まだ11時にもなっていなかった。。。

ambulance.jpg


 病院の外で本当に南中していく太陽を見て、「結局、このワタクシは、ダサい帽子に救われたということか。。。」と思った。
 そして、再びプレーに戻る気も起こらず、このワタクシのベストスコアはお預けになったのである。
ラベル:言語
posted by ぱんちょ at 21:27| Comment(2) | TrackBack(0) | ぱんちょな旅の物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ヤバかったですな。。。
Posted by 46 at 2009年08月30日 08:22
46さま

そうなんよ。。。
Posted by ぱんちょ at 2009年08月30日 10:12
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